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世 界 議 会 規 約 |
HTMLファイル PDFファイル マイクロソフトワードファイル これは、世界議会規約の草案です。世界議会規約の基本的な思想は、論文「世界政府のための国際政党」にもとづいています。この世界議会規約は、上の論文を修正したものです。基本的な政策は、各国の代表を人口に応じて直接、選挙し、世界議会に送ることです。上の論文で提案された世界議会は、2院からなり、各院は基本的には1,000名の議員を持ちますが、この規約で提案された世界議会は、1院のみを持ち基本的には、1,000名の議員を持ちます。本規約における世界議会の基本的な特徴は、以下の通りです。
世界連邦の基本的な利益は以下のとおりです。
これらの利益についてのより詳しい説明は、世界党宣言をご覧ください。従って、世界連邦を樹立することは政治政策ですが、同時に最も効果的な経済政策であるとも言えます。特に、これらの利益は発展途上国にとって重要です。 以下の図は、世界連邦の樹立のプロセスを示しています。 各国は、選挙を行い議席に応じて代表を送ります。議席の配分の数値例は、以下の通りです。
世界の人口は68億2,929万7,000人で、そのうち中国は13億4,575万1,000人、インドは11億9,800万3,300人、アメリカは3億1,465万8,800人、日本は1億2,715万6,200人、仮想国は1,000人と仮定されます。議席の総数は基本的には1,000で、議席は人口に応じて配分されます。原則として、1人の代表が1票を持てます。したがって、原則として、代表数はその国の議決権数に等しくなります。したがって、中国の場合、議決権は197.0556です。同様に、インドは 175.4212 を持ち、アメリカ 46.0748票、日本 18.6192票および仮想国 0.0001票です。これは、小数第1位を切り上げあるいは切り下げて整数に調整します。小数第1位がゼロでなければ切り上げられ、ゼロならば切り下げられます。1票未満の議決権を持つ国の場合は、ゼロでなくもっとも大きな小数の位が切り上げられます。中国の場合は、小数第1位はゼロなので切り下げられ調整済み議決権は197.000になり、公式の代表は197人です。インドの場合は、少数第1位はゼロではないので切り上げられ、調整済み議決権は176.000になり、公式の代表は176人になります。アメリカと日本の場合は、調整済み議決権は同様に計算され、公式の代表はそれぞれ46人と19人です。仮想国の場合は、人口は1,000人なので、議決権は0.0001で、小数第4位がゼロでないので0.001に切り上げられます。したがって、この国は0.001の議決権を持った代表を1人送ることができます。この措置により、すべての議決権は1、0.1、0.01、0.001に分類できます。従って、議決権の総数は基本的には1,000ですが、実際の代表と議決権の総数は、それぞれ1,000を若干上回ります。このように、この政策は、各国から人口に応じて代表を選び世界議会に送ることによって人々の支持を得ようと言うものです。これは、人々の支持のみが世界連邦を樹立し、維持できると言う考えにもとづいた政策です。 各国の代表の選挙は公正に公開で行われなければなりません。各国の当選者は、世界議会の少なくとも1年前に世界議会に登録されなければなりません。各国からの登録議員(登録された当選者)の数は公式の代表の数の3倍まで可能です。たとえば、もしある支部の公式の代表の数が10なら、その支部は30人の議員を世界議会に登録することができま、その30人の議員の中から10人を公式の代表として送ることができます。例えば、日本は57人の議員を世界議会に登録します。他方、アメリカは、138人の議員を登録します。たとえ、たった2カ国で選挙が行われたとしても、それば世界議会の一部を構成します。他の国は後から加入できます。このようにして、世界議会の一部は世界議会全体に発展できます。上の表の場合、それぞれ、中国の登録議員数は591で、インド528、アメリカ138、日本57、仮想国3です。 議員の資格の任期は、世界議会の議長が任期の最初の会議が開かれたことを宣言した日から4年間です。任期が満了した時、登録議員は、それぞれの国で再選されれば、2回以上登録することができます。 登録議員は、他の登録議員に問題があれば、その議員の議席について反対することができます。それ故、このシステムは、世界議会に強い権威を持つことを可能にします。このシステムは、以下の通りです。
このように、国または地域からの登録議員は人々に直接選ばれた人達でなければなりません。従って、独裁制の国が選挙を行わずに議員を登録しても、彼らは他の登録議員に反対され、本規約で規定された手続きにしたがって除名されるでしょう。 このように、不適格な登録議員は、他の登録議員により除名されます。このシステムにより、たとえ3,000人のメンバーが登録されたとしても、反対により10人になってしまうかも知れません。さらに除名の手続きを完了するのに4年の任期のうち3年もかかってしまうかもしれません。しかし、この残った10人の議員が絶大な権威となり、その10人が残りの1年の任期で決定したことは、人々の最高の支持を得るでしょう。 世界連邦憲法が制定され、世界連邦が樹立された後、この世界議会規約は廃棄され、世界議会は世界連邦憲法に従います。世界連邦憲法においては、世界連邦は、立法、行政、司法の三権分立のもとにはありません。図に示されているように、世界議会は世界政府の首相と世界法廷の裁判官を任免します。このように、世界議会は、世界連邦の最高権威です。 今日、世界のほとんどの国と地域がオリンピックに代表を送っています。ですから、世界議会に代表を送ることは不可能ではないと考えられます。 なお、「世界議会規約」と「世界連邦憲法」などにおいて、「決議」という用語は使っていません。これは、「決議」という用語と「議決」いう用語の区別があいまいなためです。「決議」は使わずに「決定」という用語を使用しています。英語との対応は、「議決」には"Resolution"が対応し、「決定」には"Decision"が対応します。
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